ドラフツ100
目指せ!頭脳五輪
考えるヒント
入門したばかりだと、ぼろぼろに負けてしまうと思います。とりあえず、下のことに注意して指す手を考えれば、だんだんと負けにくくなってきます。そういうヒントをまとめておきました。("A Practical Guide to International Checkers by Dollekamp & Hylkema"より抜粋)
■「もう一度、アタリの確認」
入門したての頃は、取れるコマがあるのに気がつかない、自分のコマがアタリになっているのに気がつかない、そういうことがあります。自分の美味い手ばかり考えていてついついウッカリ。ドラフツで駒損は致命的です。自分のコマが当たりになったら、「逃げる」「守る」「取られても取り返す」ことが大切です。
手を指す前に、「もう一度、アタリの確認」を。
このように逃げてしまえば、次に黒にはいい手がありません
■「ブロックできるか、されないか」
ドラフツでは、敵の進路をブロックすることがとても大切です。白黒のコマは向かい合うと先に動いたほうが取られてしまいます。ブロックされると自分のコマを取られる手しか打てなくなり、非常に悔しい思いをします。逆にプロックして相手が自滅手を指さざるを得なくなるのは、快感です。
■「攻め取りできるか、されないか」
アタリをされても、逃げたり守ったりできればいいのですが、逃げることもできない、守ることもできない状態になると、だまってコマを取られるのを見ているしかありません。逆にそういうコマを適切に攻め取りできると、勝ちに近づきます。派手なショットで勝つのも華やかですが、こういった堅実な手で勝てると相手に力の差を示せます(逆に初心者の場合、こういう状態に気がつかないで、上級者にむざむざ取られてしまいます)。いろいろなパターンがありますので、これも別のページで説明します。
■「ショットができるか、されないか」
ショットは、ドラフツでもっとも華やかな部分です。ショットが決まって、勝ちを決めるのは快感です。負ける方も、真剣でスパっと切られる感じで、負けても爽快なところがあります。ショットができるところは見逃さないようにしましょう。また敵にショットをかけられないようにしましょう。ドラフツは上級になればなるほど「敵の手(ショット)の殺し合い」になります。剣の達人同士の戦いと同じです。
右の図で、黒は左に動けばよかったのですが、うっかりして右に動いてしましました。これでは白のショットの餌食になってしまいます。
■「キングを作れるか、作られないか」
ドラフツでは、先にキングを作ったほうが有利になります。入門者同士の戦いでは、先にキングを作ったほうが、ほぼ勝ちに成るでしょう。キングはそれだけ強力です。自分はキングを作る、あるいは、相手にキングを作らせない。それに注意しましょう。
右の図で、白はどう指すのがいいでしょう?中央の白を進めてキングをつくるか?それとも...
正解は、黒にキングを作らせないようにする手です。これをしないと、黒が一歩進んでしまうと、黒がキングを作るのを防ぐことができません。中央の白がキングになるまでは5手かかりますが、黒は3手。これでは黒に先にキングを作られてしまいますので。